ムシムシする日が続き、
夏至となりました
夏至は、6月22日から7月6日ころで、二十四節気 (にじゅうしせっき) の一つです [1]
今年の
夏至の始まりは、6月22日(月)です
日中の暑さが和らいだ夜、アスファルトも冷めて、こももの散歩に出ると、例の一節が浮かんできますね
そう、「
夏は夜・・・」の、あれです
原文:
「
夏は夜。月のころはさらなり、闇(やみ)もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもおかし。雨など降るもをかし。」
通釈: [2]
夏は夜 《がおもしろい》。月のある時分《のおもしろいこと》はいうまでもなく、闇夜の時分でもやはり、ほたるがたくさん入り乱れて飛んでいる《けしきはおもしろい》。また、ただ一つ二つなど、かすかに光って飛んで行くのもおもしろい。雨などの降る夜もおもしろい。

「
夏は夜がおもしろい」と言っている清少納言さんは、現代人と同じ感性をしていますね
1000年も前の人なのに、
われわれも、やはり、
夏は夜が良いですね
日中の暑さから解放されて、会社帰りのビアホール( これが本命?)
短パン・半袖に着替えて、ワンちゃんの散歩
浴衣など着て、夕涼み、花火大会などなど・・・
夏は暦で、立夏から、小満、芒種、
夏至、小暑、大暑と続き、立秋の前日までですので、
夏至は、夏の真ん中、ということになります
夏至は、一年で一番、昼の時間の長い日です、
逆に言うと、夜が一番、短い日なのです
日の入りが、夜の7時ころで、日の出が、朝の4時半頃です
ですから、日が沈んで、しばらくたって、涼しくなってきたなと思ったら、すぐに朝になって、太陽が顔を出します
こんな短い、夏の夜を、清少納言さんは、楽しんでいたのですね
夏の歌といえば、
♪
夏の思い出 ♪ですね
夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬 とおい空
きりの中に 浮びくる やさしい影 野の小路
みず芭蕉の花が 咲いている 夢みて咲いている 水のほとり
しゃくなげ色に たそがれる はるかな尾瀬 とおい空

唱歌「
夏の思い出」を聞くと、夏が来たなと、思います
ところが、尾瀬の水芭蕉の季節は、5月下旬で、立夏(5/6-5/20)を過ぎた小満(5/21-6/5)の頃です
ですから、本格的な夏、つまり、夏至(6/22-7/6)に訪れた人は、見られないのです
水芭蕉は、歳時記では、夏の季語です
この辺の事情を、この歌を作詞した、作詞家・江間 章子(えま しょうこ)は、次のように言っています
「尾瀬において水芭蕉が最も見事な5、6月を私は夏とよぶ、それは歳時記の影響だと思う」
江間章子の、水芭蕉に対する季節感は、感受性の強い子供のころ、2歳から12歳までを過ごした、岩手県の八幡平で、つちかわれたものと思われます
八幡平の水芭蕉は、6月中旬から下旬までなのです
暑い夏は、イベント真っ盛り
今年も、アロアロヨシさんは、いろんなところでフラを踊って、楽しんでいます
「笑顔、笑顔、笑顔で踊るように」と、先生がいつも言うのですが、なかなか笑顔にはなれないのです
一番簡単に笑顔になれるのは、踊りのフリを間違えることです、照れ隠しに、必ず笑顔になります
雪国で生まれ育った、わが妻は、暑い夏が大の苦手で、夜にならないと復活しません
ところが、アロアロヨシさんの出身は、比較的暑いところですので、昼間も平気なのです
昼間は完全に、すれ違いの二人ですが、夜は二人で楽しみます
清少納言さん、あなたの言う通り、「
夏は夜・・・」ですね
暦を見ながら、季節を感じる
日本って、ほんとに、良いですね。
アロアロヨシさんは、あなたを、「日本に生まれて良かったな党」にするために、日夜、ネタを探し続けるのです。
一緒に、日本を楽しみましょう。
脚注:
[1]
夏至(げし) - 新日本カレンダー(株)の「暦生活」[2] 「枕草子」浅尾芳之助・野村嗣男 共著 日栄社版
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