アロアロヨシさんの♪映画ブログ、「
懐かしの映画編」の2番目は、SF映画の最高傑作、『宇宙戦争』 (うちゅうせんそう)1953年版です
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『宇宙戦争』、原題は"The War of the Worlds"、H.G.WellsのSF古典を、1953年、:『地球最後の日』のジョージ・パルが、製作したものです
のち、スティーブン・スピルバーグ(Steven Allan Spielberg 1946年~)が、2005年版として、リメイクしています

侵略者の飛行物体がとても美しく、子供のころのアロアロヨシさんは、映画を見て気に入ってしまい、何度も何度も、その絵を描いていました
原作、H・G・ウェルズのSF古典『宇宙戦争』には、歴史的な逸話があります
アメリカのロバート・ハッチングズ・ゴダード(Robert Hutchings Goddard 1882-1945)は、「ロケットの父」と呼ばれ、子供の頃、この本を読んで興味を持ち、ロケット工学の道に進み、液体燃料を用いたロケットを開発し、ロケット工学の草創期に貢献しました
その後、ロケットの進歩と宇宙旅行の夢は、アメリカの月面着陸へと、つながっていくのです
当時、そんな大きな影響力を持った、原作のイメージを再現するのは、とても難しいと言われていたのですが、ジョージ・パルが、特殊効果担当のゴードン・ジェニングス、撮影担当のジョージ・バーンズと組んで、見事に映像化したのです
これにより、アカデミー特殊効果賞を受賞しました
映画は、モノクロの戦争の歴史、第一次世界大戦の映像とナレーションから始まります
以下、このナレーション、少々長いのですが、戦争と科学兵器、地球の大切さを訴え、本編の展開を示唆する内容ですので、日本語の字幕スーパーを、全文掲載します
→ 戦争のニュース映像をバックに、ナレーションが流れます「歴史上、最初の世界大戦では、地球上のあらゆる場所で、殺戮が繰り広げられた
そして、二度目の世界大戦では、本格的に科学兵器が使用され、各地で、未曽有の破壊をもたらした
そして今、我々は、驚くべき超科学兵器により、人類滅亡の危機に、さらされることになる
宇宙戦争の始まりである」
→ ドイツの恐怖兵器、V2の映像のあと、次に続きます
→ 宇宙に浮かぶ、太陽系の星の映像とともに、次のナレーションが始まります「この広い宇宙に、我々より高度な知的生命体が存在し、ひそかに我々を観察しているとしたら?
宇宙空間の闇のかなたに、浮かぶ火星
そこの住人たちは、獲物でも捕えるような目で地球を眺め、着実にある計画を進めていた
太陽から数えて4番目のこの惑星は、火星最後の時を迎えつつあった
零下200度まで気温が下がる、生物にとって過酷な環境、この星の住人たちは、次なる棲家を求め、ほかの星を次々に品定めした、彼らが生き延びるには、それ以外ない」
→ ナレーションは、他の太陽系の星を、1つ1つ吟味する
「太陽から最も遠い、暗黒の冥王星、大気さえも凍るこの星で、生きることは不可能だ
海王星と天王星は、永久に続く闇と寒さのみの世界、メタンとアンモニアの大気は、すべての命をも、拒否していた
美しい環を持つ土星は、彼らにとって、非常に魅力的な棲家に思えた、しかし待ち受けているのは、零下270度の極寒の世界だった、地表は分厚い氷で覆われていた
火星に最も近い木星では、溶岩と氷が険しい地表を形成していた、何万気圧もの大気は、すべてのものを押しつぶし、生命は存在しない
そして最も太陽に近い金星には、酸素がなかった、金属をも溶かす、灼熱の世界だ」
→ 地球の映像とともに、ナレーションが続きます・・・そして、物語へ
「彼らの知能が計算しつくした答えはひとつだった
地球だけが温暖で、美しい緑と、豊かな水に恵まれていた、大気に守られた大地は肥沃で、生物の生存に適していた
我々の運命の瞬間は、刻一刻と迫っていた
暗闇の彼方から、虎視眈々と狙う彼らに、人類は全く気がつかなかった、地球が火星と大接近した、あの夏までは・・・」
地球環境の大切さを訴え、人々へ、その意義を浸透させたのは、この映画が始まりでした
ナレーションと映像で始まる映画手法も、この後、スターウォーズなどで使われ、SF映画の手本となりました
物語は、隕石のような物体の落下から始まります

その落下物体から、侵略者の飛行物体が登場し、破壊、軍隊の応戦が全く歯が立たないシーン、その後、ステルスに似た戦闘機が、核兵器を使用します
核爆弾の破裂した場所を、双眼鏡で、監視する兵隊が、動く物体を確認する、「何か動いている」
侵略者の飛行物体は、全くの無傷で、じわじわと迫ってくる
もう、逃げ惑うより打つ手がないと、あきらめかけたその時、ラストの衝撃シーンが展開します → ここはナイショ
われわれ地球の終焉は、いつでしょうか?
その時人類は、他の惑星に移り住める科学技術を、持っているでしょうか?
アロアロヨシさんも、エンジニアのはしくれとして、微々たるものですが、その科学技術に貢献し、次の世代につなげて行きたいと思っています
アロアロヨシさんの♪おすすめ名シーン作品すべての中に、名シーンが数多く登場するが、たった1つ上げるとすればここでしょう
ラストシーンは、もちろん、文句なしに、最高のシーンですが、その他には、掲載写真の、侵略者の飛行物体が現れて、バリヤーに守られながら、ゆっくりと飛行して来るところでしょう
とにかく、美しい、絵になっている、名シーンで、このシーンと、火星人の映像により、前掲の通り、アカデミー特殊効果賞を受賞しました
アロアロヨシさんの♪お見逃しなく製作の指揮を取ったジョージ・パルが、ラジオを聴いている男役で、ちょい役出演している
この後、ヒッチコックも、よくやった手法です
また、2005年版では、1953年版でクレイトン・フォレスター博士役のジーン・バリーが、祖父役で、シルヴィア・ヴァン・ビュレン博士役のアン・ロビンソンが祖母役で、出演している
見事な映像美と特殊効果、
逆転のラストシーンは、ぜひ、本編でご覧ください
製作:『地球最後の日』のジョージ・パル(George Pal)
監督:バイロン・ハスキン(Byron Conrad Haskin)
原作:H.G.ウェルズ(H.G.Wells)
脚本:バー・リンドン(Barre Lyndon)
撮影:ジョージ・バーンズ(George S. Barnes)
特殊効果:ゴードン・ジェニングス(Gordon Jennings)
音楽:リース・スティーブンス(Leith Stevens)
出演:ジーン・バリー(Gene Barry)、アン・ロビンソン(Ann Robinson)
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スティーブン・スピルバーグによる『宇宙戦争』のリメイク版も、最近、公開されました
アロアロヨシさんは、旧作品のほうが面白いと思いますが、50年後にスピルバーグが作ったら、どんな風になるか、と、ジーン・バリーの祖父役、アン・ロビンソンの祖母役を、見てみたい方は、DVDを、こちらから購入できます
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