アロアロヨシさんの♪百人一首ブログ
その3/100首小倉百人一首の八七 寂蓮法師 (じゃくれんほうし) [1] の詠まれる
「むら雨の 露もまだ干ぬ 真木の葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮」 [2]
(むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆうぐれ)
高校一年生のある日、、、突然、
坊主めくりばかりやっていたアロアロヨシさんが、
百人一首カルタに、目覚めました
アロアロヨシさんが、本当に、
百人一首に目覚めたのは、高校一年の時、
カルタの好きな女の子に、出会ってからでした
それは、
加代ちゃんという、同級生の、
おさげ髪の女の子で、
メガネをかけて、特別に顔が可愛いというわけではないのですが、仕草がなんとなく
好感が持てて、ツッコミなどの反応の早い、英語クラブ所属で、英語の発音がメチャきれいな、女の子でした
冬休みも近い教室、正月の遊びで、カルタの話が出て、なんと、
加代ちゃんは、百人一首カルタが得意だということでした
今は歯医者になっている、友人Sと二人で、正月に加代ちゃん宅へ行って、カルタ取りに挑戦しようということになりました
まだ、少々日にちがあったので、やり方を、お袋に、再レクチャーしてもらい、トレーニングを始めました
そのトレーニング法は、
テープレコーダーに和歌を吹き込んで、聞きながら、上の句が終わらないうちに、下の句を言うというものでした
最初は、下の句が出てこないと、答えられなかったものが、上の句を聞くとすぐに、下の句が出てくるようになりました
そこで、試しに、
自分の家では、お袋、兄貴や近所の遊び仲間と、
友人の家では、Sとその姉妹とで、
「散らし取り」の、カルタ取りをしてみました
テープレコーダーの特訓は功を奏し、連戦連勝でとても気分が良く、正月が楽しみとなったのでした
加代ちゃん宅でのカルタ取りとうとう、その時がやってきて、
アロアロヨシさんと、友人S、加代ちゃんと、その親戚の子、競技者4人
読み手が、加代ちゃんのお袋さんだったかお姉さんだったか、今となっては、忘れてしまいました
最初は、
「散らし取り」でやりました
成績は、アロアロヨシさんと加代ちゃんが同じくらい、その次が親戚の子、ビリがSの順でした
次に、加代ちゃんの提案で、より本格的な競技、
「源平戦」をやろうということになって、そのやり方を、教えてもらいました
「源平戦」のやり方は、こうです、
まず、競技者が二組に分かれ、50枚ずつを持ち札とし、それぞれの持ち札を、自分たちのほうへ向けて、三段に並べます
勝つコツ: 並べる時に、自分たちには分かるけれども、相手には分からない順序で並べるのが、1つのコツですが、でたらめに並べておいて、全ての位置を記憶するのも手です (記憶力の問題ですが)
また、自分の陣地の札の位置は、好きなように並べ替えることができます
競技は、読み手に、歌を詠んでもらい、競技者が、字札を取り合うのは、「散らし取り」と同じなのです
違うのは、相手の陣地の札を取ったら、自分の持ち札を1枚相手に渡し、自分の陣地の札を、相手に取られたら、相手から1枚受け取ります
こうして、札を取っていき、自分の陣地の札が早く無くなった方が、勝ちとなります
そして、完敗、、、加代ちゃん達のチームワークは、とても鋭く、アロアロヨシさんとSのチームワークは、ガタガタで、あれよあれよという間に、負け続けました
帰り際に、百人一首カルタに強くなるノウハウを、いろいろと教えてもらいました
その1つが、
「むすめふさほせ」でした
上の句の最初の一文字が、一枚しかない札を、一枚札と言い、「むすめふさほせ」の、7枚であるということでした
む: むらさめの・・・きりたちのぼる
す: すみのえの・・・ゆめのかよひぢ
め: めぐりあひて・・くもがくれにし
ふ: ふくからに・・・むべやまかぜを
さ: さびしさに・・・いづこもおなじ
ほ: ほととぎす・・・ただありあけの
せ: せをはやみ・・・われてもすえに
これらは、最初の一字を読んだだけで、決まってしまうもので、
「一字決まり」と言います
この名人の段階には、到達せず、アロアロヨシさんのプチ恋は、受験勉強で時間を取られ、いつともなく、終了してしまいました
歌の意味は、こうです、、、「夕立のしずくの露もまだかわかない真木の葉に、霧が立ちのぼる秋の夕方の景色よ」 [2]
江戸時代の狂歌江戸時代には、小倉百人一首の全てに、
替歌 (パロディ) が創作されました
「洗濯の まだのりの干ぬ 単物に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」夢中楽輔 [3]
意味:秋の日は釣瓶落とし、一重 (着物) の糊が、まだ乾かぬうちに、暮れてきてしまった、取り込もうか、まだ早いか、ここが思案のしどころ
脚注:
[1]
寂蓮法師(じゃくれんほうし)
西暦1139~1202年
俗名:藤原定長 (ふじわらさだなが)
[2] 出典「百人一首の探求」中島悦次著 有朋堂
[3] 「狂歌才蔵集」巻四
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tag : 源平戦