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「秋の日は釣瓶落とし (あきのひはつるべおとし)」、もう来週は、秋分ですね

ムシムシする夏も終わり、来週は秋分となります

里の秋

秋分は、9月23日から10月7日ころで、二十四節気 (にじゅうしせっき) の一つです [1]

今年の秋分の始まりは、9月23日(水)です

夏の暑さも和らいで、日の沈み方が早くなってくると、こももの散歩も、明るいうちにできるようになり、例の一節が浮かんできますね

そう、「秋は夕ぐれ・・・」の、あれです

原文:
「秋は夕ぐれ。夕日のさして、山のはいと近うなりたるに、烏のねどころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさえあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとおかし。日入りはてて、風の音・虫のねなどはたいうべきにあらず。」

通釈: [2]
「秋は夕ぐれ 《がおもしろい》。夕日が光を投げて、山の外郭線にごく近くなっている時に、烏がねぐらに行こうとして、三羽四羽、また二羽三羽などというように急いで飛んで行くのまでが、しみじみとした趣がある。まして列をつくった雁などが、《空高く》たいそう小さく見える《けしきは》まことにおもしろい。日がすっかり沈んでしまってから、風の音や虫の声などが聞こえてくるのは、またとくにいうまでもなくよいものだ。」

例の、鼻詰まりの古文の先生が、何度も何度も強調して、期末試験にも出したフレーズが、「三つ四つ、二つ三つ」でした

アロアロヨシさんは、いまだに、覚えています

「二つ三つ、三つ四つ」と、しないところが、清少納言の感受性の高さ、文章表現力のうまさが、際立っているのです

この時の、鼻づまり先生の授業は、その後、アロアロヨシさんの文章に、大きな影響を与え、今につながっています・・・つながっているつもりです


秋は暦で、立秋から、処暑、白露、秋分、寒露、霜降と続き、立冬の前日までですので、秋分は、秋の真ん中、ということになります

秋分の日は、春分の日と同じく、昼と夜の時間が、ほぼ同じ日です、
春分は、その後、昼が長くなっていきますが、秋分は、次第に、夜が長くなっていくのです

ですから、夏のように、日が沈んで、しばらくたって、涼しくなってきたなと思ったら、すぐに朝になって、太陽が顔を出すのと違って、秋は、次第に夜長になり、ゆっくりとした夜の時間が、流れるようになるのです

こんな長い、秋の夜を、清少納言さんは、楽しんでしまいました


夏のうちは、こももの肉球が、火傷したら大変ですので、夜になって、アスファルトが冷めてから、散歩に行きますが、秋になると、夕方、明るいうちに出かけます

帰って来るうちには、釣瓶落としの秋の日が沈み、暗くなってしまっているのです

釣瓶を知らない人のために、これです↓
釣瓶
昔は、これで、井戸から水を汲んだのです


そんな夜、唱歌「里の秋」を聞くと、秋が来たなと、思うのです

♪ 里の秋 ♪

しずかなしずかな 里の秋
おせど [3] に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんと ただ二人
栗の実にてます いろりばた


アロアロヨシさんは、この歌の1番しか歌えないのですが、これを歌うと、おふくろを思い出して、目頭がじんとくるのです

あかるいあかるい 星の空
なきなきよがもの 渡る夜は
ああ とうさんの あのえがお
栗の実たべては おもいだす

おやじのことも、思い出します
もう少し、いろいろ、わかってあげたかった

アロアロヨシさんは、長男と12歳も離れた末っ子だったので、おやじの気持ちが、わかる年齢になった時には、もういませんでした

さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて かえられる
ああ とうさんよ ご無事でと
今夜もかあさんと いのります

3番まで聞くと、復員の歌なのですね

故郷で父を思っている母と子、戦地で故郷を思っている父

「母さんと二人して」を、「ただ二人」にして、作詞家は、思いを込めました

日本中に、こんな光景が、いっぱいいっぱい、あったのでしょうね



ところで、清少納言さんが、四季の中で、一番好きな季節は、いつなのでしょう

もう、1000年も前に亡くなっていますので、インタビューするわけにはいきませんが、こんな方法はいかがでしょう

この、「春はあけぼの・・・」で始まる、第1段の全体の文字数が、句読点を除いて、308文字です

この内訳は、
春の部:42文字
夏の部:63文字
秋の部:106文字
冬の部:97文字

となっており、秋の部が一番多いですね
次いで、冬の部、夏の部、春の部となっています

そこで、アロアロヨシさんは、清少納言さんは、秋が一番好きだったと、結論づけたのです


ところが、高橋和夫という国文学者が、別の見解を述べています [4]

枕草子全体で、季節のわかる段を数えると、以下のようになるそうです
正月:4
2月:7
3月:1
4月:1
5月:10
6月:2
7月:3
8月:2
9月:4
10月:1
11月:0
12月:2

さすがに、国文学者だけあって、よく調べました・・・脱帽!

5月がダントツに多く、そこで、初夏のころが一番好きだったという学説(?)を、立てています

うれしいですね、アロアロヨシさんの、好きな季節と同じでした
高橋和夫先生、ありがとう


暑い夏が終わり、過ごしやすくなった、静かな秋の夕ぐれ・・・

秋の夕暮れ


アロアロヨシさんは、こんなひと時が、とても好きなのですが、わが妻は、寂しいから嫌いだと言っています

ですから、秋の夕ぐれは、いつも、すれちがいの二人なのです


暦を見ながら、季節を感じる
日本って、ほんとに、良いですね。

アロアロヨシさんは、あなたを、「日本に生まれて良かったな党」にするために、日夜、ネタを探し続けるのです。

一緒に、日本を楽しみましょう。


脚注:
[1] 秋分(しゅうぶん) - 新日本カレンダー(株)の「暦生活」
[2] 「枕草子」浅尾芳之助・野村嗣男 共著 日栄社版
[3] おせど - お背戸と書く、家の裏山のこと、家の前の畑は"母"、裏の山は"父"の象徴
[4] 「日本文学と気象」高橋和夫著 107頁 中公新書


tag : 秋分

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