毎日毎日、よく降りますよね、雨
今年は、梅雨の時期より、降るんじゃないでしょうか
昔の人は、この時期、降る雨のことを、
「秋の長雨」と言いました
うっとうしい雨も、「秋の長雨」と言ってしまうと、季節感が出て、何となく良いものですね
またの名を、
「秋雨」 - そのままですね、別名、
「すすき梅雨」、とも言います
すすきが、秋の長雨に濡れている様子を、昔の人は、夏の梅雨にたとえて、すすき梅雨と呼びました
うっとうしい長雨も、こんな言葉で呼ぶと、何となく風情を感じますね、ご先祖さまの知恵というところでしょうか
すすきに、秋を感じ、美しさを感じるのは、日本人の独特の感性でしょう

秋の長雨に濡れる、すすき、いいですねえ
つりしのぶは、シダの仲間のシノブを、籠に入れたり、玉にしたりして、軒につるして、涼を楽しむ、夏の季語ですが・・・

植物の
ノキシノブは、秋の季語なんですよ、公園で、見かけます
「秋の長雨」に濡れる、ノキシノブ

軒につるしてあるのが、「つりしのぶ」、公園で見られるのが、「ノキシノブ」、ですよ
まぎらわしいですね、間違えないでくださいね
もっとも、昔は民家の軒先に、自生していたので、ノキシノブの名前が、付いたのでしょうけれど
アロアロヨシさんが子供のころのことです
夏休みももう終わりになる、8月の末、雨ばかり降っているので、遊びにも出られないので、
角次郎じいさんと、将棋を指していました
例の、角次郎じいさんの得意な、一間飛車に悩まされていた時です [1]
「いつまで降るんだろう」と、外を眺めながら独り言を言うと、角次郎じいさんが、例の名詞止めのセリフで、「
あきのながあめ」と、意味深につぶやきました
「秋に降る、長い雨か」程度の理解で聞いて、意味も聞かずに、聞き流してしまいました
その後、「秋の長雨」という言葉は、耳に残り、毎年、思い出して、この時期になると、「秋の長雨」とつぶやくようになりました
アロアロヨシさんが成長して、秋の風情が分かるようになった頃には、角次郎じいさんは、98歳の天寿を全うして、もう居ませんでした
大人になって、将棋を指しながら、
角次郎じいさん : 「あきのながあめ」
アロアロヨシさん : 「うん、秋の長雨だね」
てなぐあいに、秋を楽しみたかったですね
やっぱり、末っ子は、つまらん
暦を見ながら、季節を感じる
日本って、ほんとに、良いですね。
アロアロヨシさんは、あなたを、「日本に生まれて良かったな党」にするために、日夜、ネタを探し続けるのです。
一緒に、日本を楽しみましょう
脚注:
[1]
我が家の家訓 10.「前へ前へ、温故知新、また前へ」アロアロヨシさんの♪お知らせメール♪を毎週発行して
ブログ・HPのアップ状況を、お知らせしています
読者登録は、こちらからどうぞ →
登録・解除、変更
コメントの投稿